●準備するもの
1. クローニングリング
2. シリコーングリース(130℃以上の耐熱性を有する細胞毒性のないもの。例:信越シリコーン code No. KS-64, G-30H)
3. ピンセット
4. オートクレーブ可能な容器やアルミホイル
〈操作方法〉
1. クローニングリング、グリース、ピンセットの滅菌
クリーニングリングは、洗浄して乾燥させたものをガラス製のシャーレなどに必要量入れて乾熱滅菌をするか、ガラス製容器をアルミホイルで覆って(密閉はしない)121℃、15分間のオートクレーブ処理をした後、乾燥機で乾燥させてください。グリースは、ガラス製シャーレに必要量入れてアルミホイルで覆って(密閉はしない)121℃、15分間のオートクレーブ処理をした後、乾燥機で乾燥させ、十分に冷えた状態にしてください。
もしくはグリースをクローニングリングの片面に薄く塗った状態でガラス製シャーレにグリース面が上になるように置き、アルミホイルで覆って(密閉はしない)121℃、15分間のオートクレーブ処理をした後、乾燥機で乾燥させ、十分に冷えた状態にしてください。
ピンセットは、アルミホイルで包み乾熱滅菌をするか、121℃、15分間のオートクレーブ処理をした後、乾燥機で乾燥させてください。
2. コロニーのピックアップ
回収したいコロニーが培養されたディッシュを安全キャビネット内に入れて培地を除去し、PBSで洗浄します。ピンセットでクローニングリングを取り、片側にグリースを付着させ*、ピックアップしたいコロニーの位置にグリース面を培養面に向けて置いてしっかり接着するように押しつけます。リング内をトリプシン処理して細胞を回収してください。*:グリースを塗布して滅菌した場合は不要